はなのうきばし

徒然なるままに、そこはかとなく。

海外で美容院に行った話

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Rudy and Peter SkitteriansによるPixabayからの画像 

 

生活していると行く必要が出てくる場所の一つに『美容院』があるんじゃないでしょうか。私は特に髪を染めたりパーマをかけたりといったことは日本に住んでいた時からしていなかったのですが、それでも定期的に髪を切りに美容院へ通いケアをしていました。

海外で美容院に行くのは何となく怖くて抵抗があったのですが、そうも言ってられなくなり、意を決して予約してみることにしました。

 

この記事では、ハンガリーとポーランドでの美容院体験を書きたいと思います。

※完全に個人の体験です。サービスの質や美容師さんのレベルはお店によります。

 

 

ハンガリーの美容院

ハンガリーでは2件の美容院へ行きました。ハンガリーには日本人の美容師さんがいらっしゃると聞いたのですが、ハンガリー語が話せるなら現地の美容師さんでも問題ないという意見もあったので、近くの美容院を探して行きました。

私が行った2件とも、美容院にではなく「美容師」さんに直接メッセージを送って予約、簡単なヘアスタイルの相談をするシステムで、ここで日本と結構違うな~と最初は少し戸惑いました。ですが私は女性の美容師さんを指名したかったので、行く前に担当者が分かっている安心感もありました。

 

初めに行った1件目は「シャンプー」と「カット」は別の人で、それぞれの担当者にお会計(現金で)を支払いました。

2件目はさらに自分の住んでいたところから近く、美容師さんも気さくで満足いく仕上がりにしてくれたので引っ越すまではそちらに通っていました。こちらは「洗髪~カット」まで担当は同じ方で、お会計(現金で)も担当さんに直接支払いました。

ハンガリー語が話せるといっても行き違いがあると怖いので、必ず写真を持って行き、それを見せて大まかなヘアスタイルや長さを擦り合わせしていました。

あとは、「前髪はパッツンにするのか」「レイヤーは入れてよいのか」など細かく尋ねてくれたのでいつも好みの髪形にしてもらえていました。

 

どちらもハンガリー語オンリーでやり取りしましたが、2件目の美容院は、外国人の美容師さんがいて、その人が英語でやり取りしたいお客さんを対応していました。

ハンガリー語ができなくても、ブダペストであれば英語で対応してくれる美容院は多いのではないかと思います。

 

料金は「シャンプー」「カット」で髪の長さによりますが、どちらも7,500Ft(約2,600円)程度でした。

 

ポーランドの美容院

ポーランドでは日本のホットペッパービューティーのような予約サイトを利用して美容院の予約を取りました。まだ1件しか行ってないですが、総体的には良かったです。

 

こちらも予約時美容師さんを指定できたので、女性を指定しました。 

ポーランド人、特に若い人たちは英語を話せる人が多いのでポーランド語ができないことは特に気にせず予約して挑みましが、なんとまさかの担当の美容師さんが英語を話せませんでした。

幸い別の美容師さんが英語を話せたのでその方に通訳してもらい、また写真を見せながら対応してもらいました。このご時世なので、美容師さんはマスクをしてカットしてくれました。

最後これでよいか聞かれたときに、もう少し切って欲しい旨を伝えると快く対応してくれ、満足いくサービスを受けられました。

お会計は現金のみでしたが日本のようにお店に支払う感じだったので、美容師個人に支払うのはハンガリーでのシステムだったのかもしれません。

 

料金は「シャンプー」「カット」で髪の長さによりますが、140PLN(約4,000円)で少し高いな、という感覚でした。ハンガリーの料金に慣れていたからかもしれませんが、ポーランド(ポズナン)では120~150PLNくらいが良サービスを期待できる相場らしいです。ポーランド人の先生も美容院は高いと言ってたので、基本的にポーランドでは美容院はお高めなのかもしれません。

 

日本との違い

シャンプーがちょっと雑

日本だと美容院の楽しみの一つはシャンプーをしもらうことかなと思います。

大抵の場所では顔にタオル等をかけてもらい、仰向けに寝ているような状態で丁寧に髪を洗ってくれます。場所によってはシャンプーの香りを選べたり、首と洗面台が触れる部分がヒーターになっていたり、とても心地良くリラックスできることが多いです。

ですが、ハンガリーでもポーランドでもまず顔に何もかけてくれないですし、少し後ろに背中を倒した状態で座ったままです。座高が高すぎるのか、洗面台が低く首が痛くなることもありました。洗う時も割とダイナミックに洗ってくれるので、耳に水が入ることはありませんが、耳は濡れます。

トリートメントやシャンプーのサービスは追加料金であるのかもしれませんが、カットだけで予約すると、本当に切る前の準備というだけの洗髪だなと思いました。

 

雑誌とか置いてない

日本で美容院に行ったら必ず置いてある雑誌。見かけませんでした。

常連さんが多かったのかもしれませんが、カラーやパーマをしてるお客さんたちは携帯を見たり、美容師さんや他のお客さんとめちゃくちゃ喋って時間を潰してるように見えました。自分を担当している美容師さんが他のお客さんの会話に入って行ったりしていたのでコミュ力の塊だなと感心してしまいました。

 

梳きばさみを使わない

私は毛量が多いので髪を梳いてもらいたいのですが、梳いてくださいというと普通のはさみでその工程もしてくれます。個人的には梳きばさみのほうが慣れているのでそれを使ってほしいなとは思うのですが、ハンガリーもポーランドも普通のはさみでしてくれるのでそれが一般的なのかもしれません。もしかすると髪が細い人が多いので、あまり梳くっていうことをしないのかもしれないです。(完全に私の推測です)

もし梳きばさみで対応してくれる or 頼み方を知っている方がいれば教えてほしいです。

よろしくお願いします。

 

感想

どちらの国でも美容院でのサービスは満足いくものでした。シャンプーも慣れてしまえば気にならなくなりました。両国の物価から考えると特別安いわけではないですが、日本に帰ってわざわざ美容院に行くよりはお手頃に済ませられるので、こちらで美容院に通うのは問題ないかなという印象です。

まだ試したことないですが、そのうち縮毛矯正もしてみたいと思っています。

どこの国でも初めて行く美容院は緊張するものじゃないでしょうか。どこにいても安心して通える美容院を見つけるのは生活しやすくなる一歩かなと思います。

でもやっぱり日本の美容院のシャンプーは恋しいかも。

 

☆ポーランドの美容院に行く際に使った予約サイト

www.moment.pl

 

 

おまけ

ポーランドで結婚式の時のヘアセットをしてもらったことがあるのですが、その時1ヵ月半くらい前にお店に直接予約しに行ったら「1カ月以上も先の予約なんてまだ予約表作ってないから受けれないよ~。1ヵ月前になったらまた電話してください。」と言われかなり仰天しました。夫には「これが普通だよ~。これがポーランド!」と言われ洗礼を受けた気分になりました。

その後日本で美容院に行った際、2カ月近く先の予約を受けている電話を聞いてやっぱ2カ月くらい先でも予約するよな、となんともいえない安心感を抱きました。

この話は百発百中で日本人に驚かれるので、私の感覚は日本人のものなのだと感じる出来事でした。

 

ハンガリー語を選んだ理由

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                                photo by とうや

大学でハンガリー語を勉強して以来、冗談ではなく100回くらいは「なんでハンガリー語を選んだの?」と聞かれてきたと思います。会う人会う人国籍問わずみんなに聞かれます。

 

日本人にとってハンガリーは馴染みのない国かなと思うので、なんで?と聞かれるのは分かるのですか、外国人やハンガリー人にですら必ず聞かれます。

恐らく理由としては、ハンガリー語は世界一難しい言語と言われたり(諸説あり)、ヨーロッパ諸国の言語の中でも語族が他とは違い、独特の変わった言語だという認識があるからだと思います。

ポーランド語を勉強していても、みなさん「ハンガリー語習得できたんだからできるよ!」と励ましてくれます。

 

あまり需要はないかもしれませんが、珍しい言語を勉強するに至った経緯、そして勉強してみてどうだったかを書こうと思います。

 

  

ハンガリー語に出会ったきっかけ

私がハンガリー語を選択したきっかけは単純で

①ヨーロッパに留学したかった

②珍しいことを勉強して極めてみたかった

この二つが主な理由です。と表向きには説明しています。

 

ただ正直に言ってしまえば偶然が重なった成り行きでした。

もともとヨーロッパに留学したいという夢があり、漠然と大学でイギリスに英語留学しようかなと考えてました。でも高1の時に外国語学部では色んな言語が勉強できると知って、それなら珍しいヨーロッパの言語を勉強するのも面白そうだなと思い、英語以外の言語を考えるようになりました。

 

最初は珍しいかつヨーロッパという条件だと、社会福祉に優れたスウェーデンに興味があったので、スウェーデン語専攻を目標に受験勉強をしていました。センター試験まではスウェーデン語専攻のつもりだったので、ハンガリー語は存在してること自体知りませんでした…

 

しかしセンターの結果が芳しくなく、このままでは足切りに合うということで、別の言語での可能性を探り始めました。その時にふと「ハンガリー語」という文字が目に留まり、なんとなくそれを書いて成績判定に出したところスウェーデン語より受かりそうな感じだったのでハンガリー語を選びました。

 

願書を出す時点で専攻後までは決めないといけなかったのですが、私の中ではヨーロッパの国に行きたいというのが最優先だったのでハンガリー語への変更は特に抵抗ありませんでした。

両親も私の選択に理解があり、特に反対されたりすることもありませんでした。

 

入学してからどうだったか

入学初日、ネイティブのハンガリー人の先生のあいさつを強烈に覚えています。恐らく生まれて初めてハンガリー人を見て、ハンガリー語を聞いた日でした。全く何を言ってるか分からず、ほんとにこれが分かるようになるんだろうかと少し不安にもなりました。

 

ですがハンガリー語専攻で学ぶこと全てが初めて聞くことばかりで、何もかもが新鮮で楽しかったです。

ハンガリー政府はハンガリー語の保護・教育に力を入れていることもあり、ハンガリー政府の奨学金で一年間留学することもできました。ヨーロッパに留学したいという夢も叶い、卒業するころには、入学初日に意味不明だった「音」は「言語」として認識し、理解できるようになっていました。

 

今になって思うこと

今は、ハンガリー語専攻で学んで良かったと思っています。言語だけでなく、ハンガリーという国も大好きになって未知の世界への扉を開けましたし、中東欧だからこそ知れたこともたくさんあったと思います。

念願だった留学も政府奨学金でできて、そこで今でも付き合いのある友人もでき、何より今の夫と出会うことができました。ハンガリー語との出会いは私の人生を変えたと言っても過言ではありません。

 

適当に選んだ専攻語でしたが、何かを始める目的なんて適当でも問題なくて、他人からは役に立たない・変わったことを学んでいると思われていても、そういう経験こそ人とは異なる視点を与えてくれたり、知らない世界を見せてくれるんじゃないかなと思いました。

 

きっかけは適当でしたが、最終的にハンガリー語を真剣に学んだ5年間は私の人生でかけがえのない経験となりました。 人生何があるか分からないです。

 

今はなかなか難しいですが、早くまたハンガリーに遊びに行きたいです。

そして、この記事を読んで少しでもハンガリー語やハンガリーに興味を持って頂けたら嬉しいです。

ハンガリー人の苗字

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 最近、夫婦別姓について議論されることが増えましたね。

私が結婚した際に考えた自分の苗字については以前別の記事に書きましたが、今回はハンガリーの苗字について書こうと思います。

 

tavaszi-szel.hatenablog.com

 

【目次】

 

ハンガリー人の名前

ハンガリーでは日本と同じ、「姓・名」の順で名乗ります。

日本から遥か彼方の国でも、日本と同様の文化があると親近感が湧きます。

自己紹介の仕方は、自分の名前に vagyok  という単語を付けるだけ!

私はヤマダミチコです。 → Yamada Micsiko vagyok. (ヤマダ ミチコ ヴァジォク)

vagyok は英語で言う「I am」に当たります。これでハンガリー語で名前を言えますね!

 

ハンガリー人の苗字

ハンガリーでは結婚した場合、選択肢は4通りです。

 

例)この二人が結婚し、女性が名前を変えるとします。

 男:Kovács Mikós(コヴァーチ・ミクローシュ)さん

 女:Nagy Anna(ナジ・アンナ)さん

 

パターン1

①Kovács Miklós(コヴァーチ・ミクローシュニー)

 この場合、女性は元の名前を完全に失い、旦那さんの名前に「婦人」を意味する『né(ニー)』を付けます。これは、おばあちゃん世代(70代以上)に多いです。

 

パターン2

Kovácsné Nagy Anna(コヴァーチニー・ナジ・アンナ)

 旦那さんの苗字に「婦人」を意味する『né(ニー)』を付け、自分のフルネームを残します。これは、50代・60代あたりの女性に多いようで、友人のお母さんもこのような名前だと言ってました。

 

パターン3

Kovács-Nagy Anna(コヴァーチ - ナジ・アンナ)

 これは、今人気のスタイルだそうです。自分の名前に単純に旦那さんの苗字をくっつけ、相手と自分の苗字をキープできます。私個人的には、これがめちゃくちゃ良いと思っています。自分の苗字をキープしつつ、相手の名前も継げるので良いとこどりな気がします。

 

パターン4 

④Nagy Anna(ナジ・アンナ)

 最後は、何も変えずそのままです。私たちが思っている夫婦別姓のスタイルじゃないでしょうか。ハンガリーではこれも可能で、実際結婚しても何も変えなかったというハンガリー人の方にも会いました。

 

 

ハンガリーのいろいろな苗字のパターンをご紹介しましたがいかがでしたか?

パターン1、2はハンガリー独自のユニークな名前じゃないかなと思います。

最近はお相手の苗字と自分の苗字を保持する女性が増えているそうですが、いずれにせよ色々選択肢があるのは羨ましいなと思いました。

日本でも苗字を選択できるようになるといいですね^^

 

 

画像出典

<a href="https://pixabay.com/ja/users/samuelfrancisjohnson-1207793/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=4163403">Samuel F. Johanns</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=4163403">Pixabay</a>からの画像

ヒカルの碁

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「ヒカルの碁」を読みました。

私が小学生くらいの時にヒカルの碁が放送されていたので、アニメは見たことはあったのですが内容はあまり覚えていませんでした。

思えば当時の平日18時、19時台は「ヒカルの碁」もだけど、「テニスの王子様」「ワンピース」「BLEACH」などジャンプアニメが夕方に放送されてる時代でした。

 

読み終わった後の満足感がかなりあったので、感想の記録を残しておこうと思います。

 

【目次】

 

あらすじ

小学6年生の進藤ヒカルがおじいちゃんの家の蔵で見つけた碁盤をきっかけに、平安時代の天才囲碁棋士である藤原佐為に憑かれるところから物語は始まります。

ヒカル自身は囲碁のルールも全く知らず、興味もないのですが、佐為をはじめとする様々な棋士たちと触れ合う中で自身も「神の一手」を目指す棋士へと成長していくという物語です。

この作品は原作と作画それぞれ担当が分かれており、「Death Note」の小畑健さんが作画されています。

 

 

「囲碁」という一見地味な競技をテーマに描かれた作品ですが、物語はめちゃくちゃアいです。囲碁のスキルやセンス、そしてなにより勝ちにこだわる姿勢には心を打たれ、まるでスポーツ観戦をしているかのような迫力がありました。登場人物は皆、囲碁に人生を賭けている人達ばかりです。

 

ヒカルは初登場時小学6年生で、言動も容姿も子供。なんなら少しヤンチャで幼すぎるような気さえする男の子です。その彼が囲碁を通して成長し、最後は高校生くらいになるので凛々しく貫禄のある棋士になります。

 

ヒカルの小学生~高校生の 間の話なので、関わる人物も10代の子たちが多く、ヒカルの最大のライバルも同じ年の男の子(塔矢アキラ)です。しかし、囲碁は年齢が関係ない競技なので様々な年代のアマ・プロ棋士とも勝負ししのぎを削りあいます。囲碁の世界には年齢は関係ないので自分よりはるか年上の人たちばかりの世界で生きる子供たちは、年相応の考え方やまっすぐさはあるものの、大人でも目を見張るプライドをかけた対局を見せてくれます。

 

そしてヒカルに憑いている佐為ですが、平安時代の貴族のような風貌ですが、コミカルな動きをしとても可愛いです。佐為自身も生前は神の一手を追い求めていた棋士なので、幽霊となった今でも神の一手を目指しています。

 

この漫画のすごいところは、囲碁のルールをほとんど説明しないところだと思います。最後まで読んでも囲碁を打てるようにはなりません。1ミリもルールは分からないままです。それでも、読み終わったころには囲碁を打ちたくなることでしょう。ルールの説明がなくても、読者を引き込む疾走感がありました。

 

原作は20年以上前の作品なので、読んでいると時代(パソコンが一家に1台なく、ネットを使える人が増え出したくらいの頃)を感じますが、ストーリーは今読んでも色褪せることはないです。

 

私は子供時代にヒカルの碁をリアルタイムで知っている世代ですが、この作品をぜひ今の若い人たち(20年前にまだ生まれていない人たち)に読んでもらって、そしてできれば感想を聞きたいなと思いました。

 

ネタバレありの感想(印象に残っているところ)

 

・プロ試験の対伊角戦

ヒカルは塔矢アキラを追ってプロ棋士を目指し、プロ試験を受けることになります。プロ試験は棋院の院生*1や一般の受験者と対局し、上位3人に入ると合格というものです。ヒカルは院生なので、日ごろは共に切磋する仲間と試験で争い勝ち残らなければいけなくなります。

その中でも伊角慎一郎との対局は心がざわつくものでした。

 

伊角さんは院生の中では最年長(18歳)で棋力*2も高いのですが、なかなか試験に受からず、院生としてプロ試験を受けられるのは最後の年となっていました。

 そんな焦りから並々ならぬ思いを抱いて試験に挑みますが、ヒカルとの対局で反則をしてしまいます。一度碁石を盤に置いたら動かしてはいけないというルールがありますが、焦りからそれを破ってしまいます。ただ一瞬の出来事だったのでヒカルは実際に反則が気のせいかどうかと戸惑い、伊角さんはバレてなければ続けれるのではないかと思ってしまい、両者が自身の良心と葛藤します。ですが、罪悪感と情けなさから伊角さんが反則を自白し、ヒカルの勝利となりました。

 

この時の両者の一瞬の戸惑いに臨場感があり、特に後がない伊角さんの気持ちは痛いほど伝わりました。ズルい考えが出てしまうのも仕方ないのかなと思えてしまう程で、心が痛くなりました。

伊角さんはこの試験では不合格となりますが、のちに伊角さんにフォーカスを当てた話もあり、このわだかまりの残る対局も消化されたので良かったです。

 

・佐為の最期

ずっとヒカルに憑いて囲碁を指導しながらプロになるまで見守ってきた佐為ですが、ヒカルこそが神の一手を極めるものだと気づき、自分が現代に現れた役目を悟った後消えてしまいます。だいたい物語の中盤くらいです。

その消え方が、感動の最期というようなものではなく、自らの残された時間がないことを悟りヒカルと一局打っている間にすっと消えてしまいます。

疲れていたヒカルは対局中眠ってしまい、気づいた時にはもう佐為がいなくなっていた、という状態でした。あんなに一緒に頑張ってきた佐為が一瞬で消えてしまい、しかもその後もう一切登場しません。これには言いようのない喪失感を覚えました。

佐為が消えるシーンはとても儚く美しく描かれており、それもまた悲しみを誘いました。 

 

・ヒカルが独り立ちする

佐為が消えてしまった後、ヒカルは碁を打つことを辞めてしまいます。しかし、伊角さんから過去との決別のためにどうしても一局打ってほしいと頼まれ再び碁と向き合うことになります。渋々打ち出したにも関わらず、対局に没頭し、そして自分の打った一手が佐為と同じ一手だと気づきます。佐為は消えてしまったけども、自分の打つ囲碁の中に佐為がいるのだと分かり、プロ棋士として佐為がそばにいない状態で再び歩みを進めていくことになります。

 

別れもないまま佐為が突然消えてしまい、ヒカル同様読者も困惑します。ですが、ヒカルの碁の中に佐為はいるのだと悟り、ヒカルが佐為との別れに区切りをつけるシーンは前向きで力強くありました。佐為はなぜ成仏できずずっと現世にとどまっていたのか、そしてどうしてこの時に消えてしまったのか。このヒカルの解釈で佐為の存在が理由づけられた気がします。そしてこの瞬間こそが、この物語の結末を納得させるものとなったんじゃないかと感じました。

 

・北斗杯予選の越智

越智康介はヒカルの一つ下で、マッシュルームヘアーのメガネお坊ちゃんです。気が強そうな見た目通り、かなりの負けず嫌いで年上の院生たちにも挑発的な態度を取ることもあります。プライドは高いですが、棋力も高くヒカルと同期でプロになります。物語の終盤で、北斗杯という日中韓の18歳以下のプロ棋士たちが参加する囲碁の団体戦が開催されるのですが、その日本代表決定戦で越智とヒカルが選手権を獲得します。しかし、ヒカルに敗れた社*3がかなりの実力者で、力の差を感じた越智は代表に決定しているにも関わらず、自ら社に選手権を賭けて再度対局を挑みます。

 

越智はヒカルより年下で見た目も子どもっぽいのですが、プライドがめちゃくちゃ高く誰よりも勝ちに固執しています。ですが、その高いプライドがプロ棋士としても誇りとなっており、強い相手にきちんと勝ってからでないと大会に出場できないと自ら対局を申し込む姿には胸を打たれました。正直、越智は極度の負けず嫌いの子どもというような印象だったのですが、このエピソードでは越智に尊敬の念を抱き、今までの気の強さはただの負けず嫌いではなかったのだということが証明されたように感じました。

 

 最後に

 知ってはいたものの、きちんと読んだことがなかったヒカルの碁。

ここまで胸を打たれる物語とは思いませんでした。スポーツや能力系のバトル漫画ではなく、囲碁という文化系の代表格のような競技でアツい戦いが繰り広げられ、ハラハラドキドキする展開も多かったです。なにより頭を使って静かな炎を燃やしながら高みへと進んでいくヒカルやアキラを始めとする登場人物たちの姿はかっこよかったです。

 

 

 

 

*1:プロ棋士を目指す子どもたち、院生になるにも試験がある

*2:囲碁の強さのこと

*3:やしろ、関西棋院所属のプロ棋士

クリスマスの食事

12月24日はクリスマスイブ。

この日の夜は家族で食卓を囲み、美味しい料理をこれでもかと言うほど食べます。ポー

ランドでは24日~26日がクリスマスになるので、基本的には、それまでに大量に料理してこの3日間はそれらを食べます。日本の三が日のおせちのようですね。日本では最近はおせちも作らずに注文したり、お正月でもお店が開いてるので外食したりで、おせちを食べる文化も薄くなっているかもしれませんが、ポーランドでは今でもだいたいのお家では手料理を用意して盛大にお祝いします。

とても大事な行事の一つなので、伝統料理もたくさんあります。各家庭でそれぞれ定番となっているクリスマスの料理もあるようです。

今回は、我が家(夫の家族)の料理を中心にクリスマスの食事について、ご紹介したいと思います。

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目次

 

どれくらいの料理を用意するのか?

 まず、イブの夕食では「12品目」の料理を用意します。12品のお品書きが厳格に決まっているわけではないですが、用意された12品を一通り全て食べると、来年もイブの夕食では12品目が欠けることなく頂けると言われています。

ですが我が家は割と適当なので、12品をあらかじめきっちり数えて作りません...笑

なので毎年「足りない!」となり、デザートやコンポートなどのドリンクも1品とカウントしてなんとか12品目揃ったということにしています。

 

どんな料理を用意するのか

別の記事でもご紹介しましたが、24日の夕食で魚以外の肉を食べません。(豚肉やソーセージなどは25日から登場します。)

tavaszi-szel.hatenablog.com

食事の流れは「スープ→メイン→デザート」です。ここからは、特徴的な料理を中心にご紹介したいと思います。

 

スープ

ポーランドの伝統的なスープと言えば「ジュレク(żurek)」などがありますが、クリスマスの時は「バルシチ(Barszcz)」というビーツから作ったスープや「キノコスープ(zupa grzybowa)」を食べます。バルシチを食べる家庭のほうが多いそうですが、我が家はキノコスープです。(私はあまりバルシチが得意ではないので、有難い)

クリーミーでキノコ臭さもないのでとても美味しいです。

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キノコスープ(zupa grzybowa)

ですがご覧のようにスープ皿が丼鉢くらいの大きさなので、私はいつも器の半分ぐらいだけ注いでもらうようにお願いしています。この後にメインディッシュが控えていますので、スープだけでお腹を満たすわけにはいきません。(他の家族はこの器いっぱいのスープをペロッと食べてしまうので驚きです)

 

メインディッシュ

鯉 ( karp: カルプ)

メインディッシュは魚ですが、その中でも欠かせないのは「鯉」です。鯉って淡水魚で美味しくなさそうなイメージがありませんか?

そのイメージ通り、全然美味しくないです。これは食べなれていないからそう思うのではなく、ポーランド人でも美味しくないと思ってる人が多いようなので、例え口に合わなくても理解してもらえると思います。美味しくなくても、伝統的にクリスマスには鯉を食すので、例え美味しくないと思っていても必ずテーブルに並びます。我が家は毎年「鯉のフライ」を食べます。フライにしても何とも言えない味です。

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鯉のフライ (Karp)

ニシン ( śledż: シュレジ)

ニシンは日常的にポーランドで食べられている魚で、玉ねぎと一緒に酢漬けやオイル漬けにして食べることが多いです。サワークリーム漬けのものもあり、どれもスーパーでも普通に売られています。お刺身はなかなか食べれないですが、酢漬けやオイル漬けにされたニシンは、しめ鯖のような触感でとても美味しいです。特にオイル漬けのものは塩辛いのですが美味しくてついつい手が伸びてしまいます。

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ニシンのオイル漬け (śledze w oleju)

 

魚のゼリー(galaretka z ryby)

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魚のゼリー(galaretka z ryby)

これはスープの素(ニンジン、根パセリ、根セロリなど)にスパイスを加えたものと魚をゼリー状にしたものです。日頃は豚や鶏肉などが中に入ったものもあります。

魚はサバやスケトウダラなどが多いようです。日本の懐石料理に出てくる「出汁の寒天寄せ」に雰囲気は似ています。このままでも美味しいですが、私はレモン汁をかけてさっぱりと食べるのが好きです。

 

ギリシャ風の魚 ( ryba po grecku )

ポーランドは生でこそ魚は食べませんが、海魚・川魚ともによく食べられています。

鯉やニシン以外だと「タラ」「スズキ」「サバ」「がクリスマスの料理として並ぶことが多いです。(サケも良く食べられますが、クリスマスにはあまり登場しません)

そしてこの「ギリシャ風の魚」はタラなどの白身魚にすりおろしたニンジンが乗っている料理です。もともとギリシャでは「ポーランドの魚」という名前の白身魚をにニンジンをのせて食べる料理があるそうでそこからこの料理の名前が来ているようです。

白身魚なのであっさりしてるかと思いきや、フライにされているので少し脂っこいです。

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ギリシャ風の魚 ( ryba po grecku )


 その他の料理

その他はジャガイモや豆、キャベツを使った料理です。

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豆のバター煮 (fasola jaś z masłem)

「ファソラ ヤシュ」という豆を煮て、溶かしたバターをかけたもの

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サワークラウトとキノコ (Kapuszta z grzybami)


デザート

食後はデザートにケーキやクッキーもあります。ここまでくればもうお腹がはちきれそうになっています。脂っこい料理をたらふく食べたことにより胃に漬物石でも入れてるのかと思うくらいお腹が重たくなりますが、ケーキなどが食卓へ運ばれてきます。

 

ピエルニク (Piernik)

なかでもクリスマスの定番のピエルニク (piernik)というジンジャーブレッド は必ずあります。クリスマスを彷彿とさせるシナモンのような独特の香りを放つピエルニクは、ケーキの姿で見かけることが多い気がします。見た目がチョコレートケーキのようなので、チョコだと思って食べて全然違う(´;ω;`)となって以来、私はあまりこのピエルニクが苦手です。なので食べてるふりをし続けるわけですが、このピエルニクもクリスマスには欠かせないお菓子です。

 

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ピエルニク (Piernik) チョコがかかっています

セルニク (Sernik)

セルニクとはチーズケーキのことです。ポーランドはチーズケーキ発祥の国と言われており、どこででもこのセルニクを見かけます。ベイクドチーズケーキという感じですが、使われているチーズがクリームチーズではなく「カッテージチーズ」なので、あっさりした口触りです。とはいってもチーズケーキは日本人にも馴染み深いので安心感を与えてくれるケーキです。

 

マコヴィエツ (Makowiec)

マコヴィエツはレーズンなどのドライフルーツとケシの実をイースト記事でロールケーキのように巻いてオーブンで焼いたお菓子です。ハンガリーでも「ベイグリ」という名前でクリスマスに時期によく食べていました。ケシの実にあまり馴染みがなく少し癖があり、また色が真っ黒なので初めは苦手でしたが、何度か食べてるうちに好きになりました。ハンガリーでの生活の影響もあり、個人的にはマコヴィエツが一番クリスマスを感じます。

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マコヴィエツ (Makowiec) フィリングとなるMak(ケシの実)の袋に写真が載っていました

 

コンポート (Kompot)

コンポート言えば、果物を砂糖で煮て作り食べるというものと思っていたのですが、どうやらポーランドではコンポートは飲み物のようです。

色々な果物にお水と蜂蜜や砂糖を加えて火にかけるだけというシンプルなものですが、果肉入りジュースのようで美味しいです。温かいものも冷たいものもどちらもあります。

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コンポート (Komport)

 

最後に 

 コンポートを除けば紹介した料理はデザート含め12品となりましたがいかがでしょうか。他にも定番ではあるけれどなぜか我が家では食べない料理も数品あるようですが、私は毎年料理にも何かしらの発見があるので楽しく頂いてます。

クリスマスでなくてもポーランド料理のレストランなどで食べれるものばかりですので、気になった料理があればポーランド旅行の際に食べてみてください!

 

Wesołych Swiąt! 

 

ポーランドのクリスマス

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sujuによるPixabayからの画像 

 

早いものでもう12月ですね。12月と言えばクリスマス。ポーランドはカトリックの国なので、クリスマスは盛大にお祝いします。

この記事では、ポーランドのクリスマスの習慣についてご紹介したいと思います。

 

 クリスマスの過ごし方

ポーランドでは12月24日~12月26日の3日間がクリスマスとなっており、12月24日は「クリスマス・イブ」、12月25日と26日の2日間が「クリスマス当日」で祝日です。イブは平日ですが、多くの人はお休みを取ったり、お店も午後3時頃には閉まることが多いです。クリスマスが約3日間もあるなんて、日本のお正月みたいですよね!

実際こちらのクリスマスは家族と過ごす大切な祝日で、家族そろって夕食を囲み、親戚を訪ねたりして過ごします。

※残念ながら2020年のクリスマスは新型コロナウイルス感染拡大防止のため、5人以下(一緒に住んでいる場合を除く)で過ごすようにと政府からアナウンスがありました。我が家も他の家族を訪ねるのは中止となりました…。

 

ポーランドのクリスマス習慣

クリスマスは家族と過ごす祝日というのは、ヨーロッパなどの多くの国々で共通していますが、各国それぞれ独自のクリスマスの習慣が存在します。

ここからは、恐らくポーランドだけであろうユニークなクリスマスの習慣についてご紹介したいと思います。

 

①テーブルクロスの下に藁を敷く

藁を敷くといっても、一掴みをテーブルクロスの下に隠す程度ですが、これはイエス・キリストが馬小屋で誕生したお話が由来しています。聖母マリアは馬小屋でイエスを産んだため、藁はその馬小屋のシンボルとなっており、イエスの誕生を祝うクリスマスにテーブルクロスの下に藁を敷く習慣があります。

 

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少しだけ藁をテーブルに散らして、テーブルクロスを掛けます。

 

②オプワテク(opłatek)でお互いの健康を祈る

オプワテクとは、小麦粉と水で作られた薄いウエハースのようなもので、イエスやマリアの絵が描かれています。24日のディナーの前に家族でお互いに健康と幸福を祈って挨拶をするのですが、その時にこのオプワテクを持って行います。

挨拶の流れとしては、

・相手と自分でそれぞれオプワテクの角持つ

・健康や幸福を願う言葉を送る(この時ハグやチークキスをすることが多いです。)

・挨拶が終わったら、オプワテクを折って一部をもらい、それを食べる

一枚のオプワテクを持ってうろうろするので、全員に挨拶し終わったら手元には小さな欠片だけが残ります。家族内でも特にオフィシャルな雰囲気のある時間だなと思います。

 

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オプワテク (opłatek)

③24日は、魚以外のお肉は食べない

クリスマスと言えば、七面鳥の丸焼きやローストビーフなどのお肉を使ったご馳走を食べるイメージがありませんか?私も初めてクリスマスイブのディナーにお呼ばれした際は、どんなお肉料理が出るのかとワクワクしていましたが、七面鳥はおろかハムやソーセージなんかもありませんでした。24日のディナーには主に魚をメインに据えた食事が用意され、25、26日は鶏肉・豚肉を使った豪華な料理がテーブルに並びます。では、なぜ24日の夜にお肉を食べないのでしょうか。

もともとカトリック教会の法律で24日の夜はお肉を食べないようにと禁止されていましたが、1983年カトリック教会は24日のディナーでお肉を食べても良いと法律を改めました。それでもポーランドのカトリック教会は2003年まで肉食禁止の法律を保ち続けており、人々の間ではそのまま習慣として根付き続けているらしいです。

(※諸説あり) 

 

④クリスマスイブのディナーでは、食器を人数より1人分多く用意する*1

家族でクリスマスディナーを囲む際、ポーランドでは食べる人数+1人分(お皿は空のまま)の食器を用意します。クリスマスの日、人々は全てを許し優しい心を持たねばならないという考えがあり、余分に用意された食器には、空腹で飢えた見ず知らずの人が訪ねてきてももてなせるようにという意味が込められています。

 

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一人分多く用意された食器と座席(器にスープが入っていますが、手前の器は空です。)

 

⑤クリスマスイブの夜は家族みんなでホームアローンを見る

ホームアローンはポーランド語で

「Kevin sam w domu(ケビン サム ヴ ドム):ケビンは家に一人」です。ポーランドの人はこの映画のことを「ケビン」と呼んでいます。

2003年から毎年12月24日の夜にホームアローン(またはホームアローン2)がテレビで放送されており、もはやクリスマスの風物詩と言っても過言ではないくらい欠かせないものになっています。2020年のクリスマスにもホームアローンが放送されることが決定しました!私はポーランドで数回クリスマスを経験しましたが、既にホームアローンを見ることを当たり前に感じています。

2011年に一度ホームアローンの放送がないことが発表されたそうですが、ケビンのないクリスマスはクリスマスじゃない!と思う人が、特に若い世代では多かったようで、Facebookで放送の嘆願ページが作成されるほどだったとか。結局、2011年にも無事テレビ放送されました。

日本でなら大晦日には、紅白やガキ使など家族でのんびりしながら見る定番のテレビ番組があるように、ポーランドにもお馴染みのテレビ番組があることに、国は違っても同じような感覚があるんだなとほっこりしました。

 

日本とポーランドではクリスマスの習慣がかなり違いますよね!

日本ではクリスマスには恋人とデートしたり、友人とケンタッキーやケーキを食べてパーティをすることが多いという話をヨーロッパでするとかなり驚かれます。

 

ポーランドの冬は暗くて寒さも厳しいので、そんな鬱屈とした冬に訪れるキラキラした暖かいクリスマスはポーランド人たちにとっては私の想像以上に大切で楽しみにしている行事のようでした。彼らの思いや習慣に触れるうち、私自身もクリスマスは特別なものと感じるようになりました。

 

ポーランドに限らず他の国でも様々なクリスマスの習慣があると思います。

そういったものを調べて日本で楽しんで、いつもとは違うクリスマスを過ごしてみるのも良いかもしれません^^

 

***** おまけ *****

ポーランド語とハンガリー語のメリークリスマス!

 ポ:Wesołych Swiąt! (ヴェソウィッヒ シュヒョント!)

ハ:Boldog Karácsonyt! (ボルドッグ  カラーチョニ!)

 

***** 参考 *******

https://amu.edu.pl/uczelnia-badawcza/popularyzacja-nauki/artykuly-popularyzacja-nauki/profesor-aldona-zurek-opowiada-o-swietowaniu-polakow

http://zsm1krakow.pl/Core/files/wigilia-zwyczaje.pdf

*1:元々は土着の信仰で、故人が訪ねてきてこの空席に座るというものがあったそうです。その習慣が、ポーランドにカトリックの信仰が入ってきた後に形を変えて残ったそうです。

ポズナンのブックカフェ

ポズナンでとても可愛らしいカフェを見つけました。

お店の名前は『Kahawa Kawa i Książka』

ポーランド語で"kawa(カヴァ)"は「コーヒー」、"książka(クションシュカ)"は「本」という意味です。(Kahawaはスワヒリ語でコーヒーという意味のようですが定かではありません。)

お店の名前が『コーヒーと本』というように、お店には自由に読める本が壁一面に飾られていました。全部ポーランド語なので読めませんでしたが、専門書から絵本まで幅広いジャンルの本が揃えられていました。

海外の本は、日本のとはまた違って大きかったりカラフルだったりするので見ているだけでも楽しいですね。

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壁一面の本棚。手前のクッションが置いてあるところにも座れます。

 

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店内。座席数は少なくこじんまりした雰囲気。

 

店員さんは親切で英語も話せるので、ポーランド語が話せなくてもスムーズに注文することができました。支払いもVISAやMasterCardなどのクレジットカードにも対応しています。またコーヒーだけでなく、サンドイッチなどの軽食、ケーキもありました。

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暑かったので、アイスカフェラテを注文しました。10zł(約275円)

ポーランドに限らず、ヨーロッパでの普通サイズは日本のLサイズ並みの量なので普通サイズでも十分満足できます。Sサイズがあるところでは、Sサイズを注文しても多いなと感じることもあります(笑)値段は、日本のカフェに比べると安いですね。

ケーキも食べたのですが、写真を撮り忘れました。ケーキは8zł~13zł(約220円~約355円)で、ヨーロッパのケーキにしては甘さ控えめで最後まで楽しんで食べられるレベルでした。

 

お店は市街地にありアクセスも良いので、ポズナンにお越しの際は是非、一息つく場としてご利用されてみてはいかがでしょうか。

お店の情報

☆お店のホームページ(ポーランド語) https://kahawa.pl/

☆住所:Plac Cyryla Ratajskiego 10, 61-726 Poznań

☆営業時間

 月~金:   9:00 ~ 19:00

 土~日: 11:00 ~ 18:00